呪いが国家資格制に移行 無免許呪詛の摘発相次ぐ、路地裏“自己流呪術”にメス

夜の路地裏で呪術道具を調べる警察官と事情聴取を受ける人物の様子
無免許呪詛の現場を確認する捜査員ら(黒雨市)

呪いが国家資格制へ移行して1年。
安全確保を目的に制度化されたはずだが、無免許で呪詛を行うケースが後を絶たず、各地で摘発が相次いでいる。

東雲県黒雨市三日月町で17日午後8時ごろ、路地裏で無許可の呪詛を行っていたとして、黒雨中央署は自称“フリー呪術師”の男(29)を書類送検した。黒雨中央署によると、男は国家資格「第一種呪術施行士」を取得していないにもかかわらず、恋愛成就や軽度の不運付与などの呪詛を有料で実施していた疑いがある。報酬は1件あたり5,000円からで、半年間で少なくとも86件を請け負っていたという。

呪いの国家資格制度は昨年4月に施行された「呪術安全管理法」に基づくものだ。人体や地域結界への影響を最小限に抑えるため、座学120時間、実技試験、倫理講習を経て資格を取得する仕組みである。現在、全国で登録呪術士は約4万2,000人。国家資格化によって“安心・安全な呪い”が広がると期待されていた。

しかし、無免許呪詛は増加傾向にある。黒雨中央署によると、今年に入ってからの無免許摘発は県内で31件。うち12件は「呪いが効きすぎた」とする相談から発覚した。近隣住民は「最近、やたらと植木鉢が割れる。誰かが安売りの呪いを使ったのでは」と話す。

黒雨市役所呪術監理課は「軽い気持ちで自己流の呪いを行うのは危険」と注意を呼びかけている。市は再発防止策を検討しているとし、来月から“出張呪術相談窓口”を開設する予定だ。

一方、超常現象政策研究所の専門家は懸念を示している。「制度化は必要だが、地下化すれば監督が難しくなる。無免許呪詛は副作用が読めない」と指摘する。

国家資格の時代になっても、路地裏のささやきは消えないようだ。とはいえ、呪いにも免許が必要というのがこの世界の常識である。違反点数がたまれば業務停止になるのだから、世知辛い話でもある。

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