
魔法庁は今月中旬、来年度予算案を議会に提出した。
その中で、使い魔の飼育費が過去最大規模に膨らんでいることが明らかとなり、関係各所に波紋が広がっている。
発表は先週末、中央行政区の記者会見室で行われた。魔法庁によると、来年度の総予算は前年度比4.8%増。そのうち使い魔飼育関連費は約32%増となり、統計開始以来の最高額を更新した。
増額の主因とみられているのは、近年の一般家庭における使い魔登録数の急増である。特に小型竜種、夜行型精霊、半自律型ゴーレムの飼育申請が集中しているという。編集部調べでは、昨年後半から「初心者向け従順型」をうたう業者広告が急増していた。
今月上旬、南部住宅地区では空腹状態だった使い魔がごみ集積所を荒らす事案が発生。近隣住民の一人は「夜中に羽音がして外に出たら、発光する何かがコンテナをひっくり返していた」と話す。けが人はなかったが、清掃局は臨時対応を余儀なくされた。
魔法庁飼育管理課の担当者は「餌代の高騰、専用結界設備の義務化、医療補助制度の拡充が影響している。違法放逐を防ぐためにも予算確保は不可欠」と説明する。一方で、財政監査局は「急激な市場拡大に制度が追いついていない」として管理体制の見直しを求めている。
市内の使い魔飼育者は「家族同然なので必要経費だ」と理解を示す一方、非飼育世帯からは「税金で火を吹く生き物を養うのか」との声も上がる。
なお、今のところ大型種の市街地持ち込みは禁止されているが、違反事例は毎年確認されているという。
予算案は来月審議入りする見通しである。
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