【社会】悪魔召喚中の火災で契約書焼失 「責任の所在は灰の中」市が調査へ

日本の住宅リビングで焼け跡の残る召喚陣と灰になった書類、奥に消防隊員が見える
召喚陣付近から出火し、契約書が焼失した住宅内の様子

家庭用悪魔召喚が広く普及する中、召喚儀式中の火災で重要な契約書が焼失する事案が発生した。
当事者と悪魔側の双方が「合意内容は有効」と主張し、事態は混迷している。

 今月18日午後7時42分ごろ、南雲県東魔川市桜ヶ丘3丁目の住宅で、悪魔召喚中に出火し、召喚契約書一式が焼失する火災があった。東魔川中央署によると、火元はリビング中央に設置された標準型召喚陣付近とみられ、焼損面積は約18平方メートル。けが人はいなかったが、契約書原本および控え2通、供物受領確認書、魂分割条項付帯覚書など計7点が灰となった。

 家主の会社員男性(308)は「火力は弱設定だった。通常は焦げ跡程度で済む」と説明している。近隣住民は「最近はどの家庭も週末に一度は召喚する。煙は見慣れている」と話す。

 問題は、契約内容の証明である。男性は「労働効率向上と宝くじ当選の2項目契約だった」と主張。一方、現場に召喚されていた第七階位悪魔バルドゥス(自己申告)は「魂永久帰属条項は確実に盛り込まれていた」と反論している。

 市は20日、「家庭用悪魔召喚安全対策及び契約保全検討会議(第4回)」を開催。議題は「耐火性羊皮紙の標準化」と「灰からの契約復元ガイドライン策定」であった。会議後の会見で市危機管理課長は「市は再発防止策を検討している」と述べたが、具体策は示されなかった。

 専門家は懸念を示している。東魔川契約法研究所の高峰主任研究員は「口頭合意の有効性を巡る紛争が増加している。昨年度の召喚関連トラブルは前年比142%増の312件」と指摘する。

 消防本部によると、今年に入り召喚中火災は市内だけで27件発生。うち契約書焼失は9件で、いずれも合意内容が争点となっている。

 男性は現在、悪魔側との仲裁を申し立てているが、契約原本が存在しないため審理は長期化する見通しだ。市民からは「コピーをクラウド冥界保存にしていれば」との声も上がる。

 なお、東魔川中央署によると、出火原因は「供物の脂分過多による自然発火の可能性が高い」としている。契約の効力については「当署の管轄外」とのことである。

 灰はすでに清掃業者が回収した。契約の行方は、いまのところ煙のように立ちのぼったままである。

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